AI Weekly 2025-09-04
GitHub Remote MCP Serverが一般公開、OAuth認証と高度なツール群を追加
日付:2025年9月4日
GitHubがRemote GitHub MCP Serverを一般公開した。またOAuth 2.1 + PKCE認証の導入、Copilot Coding Agentの統合、セキュリティ機能の強化などが行われ、AIツールとGitHubの連携が大幅に改善された。
Copilot Coding Agentの呼び出しやコードスキャン、Issue管理、PRの作成からドラフトの切り替えやレビューリクエスト、GistやDiscussionsの管理など、多くの操作をGitHub Remote MCP Serverから実行できる。
出展:Remote GitHub MCP Server is now generally available - GitHub Changelog
GitHubがSpec Kitを公開、AIとのspec-driven開発を支援
日付:2025年9月2日
GitHubがSpec Kitをオープンソースで公開した。AIコーディングエージェントとの協働開発を効率化するツールキットで、曖昧なプロンプトを構造化された仕様に変換することで、より確実な実装を実現する。
Spec Kitのワークフロー:
/specify
コマンド:高レベルプロンプトから包括的なプロジェクト仕様を生成/plan
コマンド:技術的制約を考慮した実装計画を作成/tasks
コマンド:仕様と計画を実行可能なタスクリストに分解
このアプローチは従来の「AIにプロンプトするだけ」の方法が抱える問題を解決。仕様を明確にすることでAIが本当に必要なものを構築できるようになり、セキュリティ要件や設計システムの制約も事前に組み込める。
特に効果的なユースケース:
- ゼロからの新規プロジェクト開発
- 複雑な既存システムへの機能追加
- レガシーシステムの近代化
Spec Kitは「コードはソースオブトゥルース」から「インテントはソースオブトゥルース」へのパラダイムシフトを実現し、AIが仕様を直接実行可能なコードに変換することを可能にする。
出展:Spec-driven development with AI: Get started with a new open source toolkit - GitHub Blog
GoogleがEmbeddingGemmaを公開、200MB未満のRAMで動作可能
日付:2025年9月4日
GoogleがEmbeddingGemmaを公開した。308Mパラメータのコンパクトなオープン埋め込みモデルで、500M未満のモデル中最高性能を達成し、オンデバイスAIを実現する。
EmbeddingGemmaの特徴:
- 100+言語対応の多言語埋め込みモデル
- 200MB未満のRAMで動作可能
- Matryoshka表現により出力次元を768から128まで柔軟調整
- 2Kトークンのコンテキストウィンドウ
- EdgeTPUで256トークン入力時15ms未満の推論速度
Gemma 3nとの連携により、モバイルファーストのRAGパイプラインやセマンティック検索をオフラインで実現。sentence-transformers、llama.cpp、MLX、Ollama、LiteRT、transformers.jsなど主要ツールとの統合も完了しており、すぐに利用開始可能。
主なユースケース:
- 個人ファイル・メール・通知のオフライン検索
- Gemma 3nとの組み合わせによるパーソナライズドチャットボット
- モバイルエージェントのクエリ分類と関数呼び出し
OpenAI ChatGPTのProjects機能がFree Tierで利用可能に
日付:2025年9月3日
OpenAIがChatGPTのProjects機能をFree Tierでも利用可能にした。チャットとファイルを一箇所にまとめ、作業の整理を支援する機能が無料ユーザーにも開放された。
主な改善点:
- Free TierでProjects機能利用可能、プロジェクトごとに最大5ファイルアップロード
- 有料プランでのファイル上限引き上げ(Plus/Go/Edu: 25ファイル、Pro/Business/Enterprise: 40ファイル)
- 全プランでカスタマイズオプション追加(色とアイコンでプロジェクト整理)
OpenAI ChatGPTで会話の分岐機能がウェブで利用可能に
日付:2025年9月4日
OpenAIがChatGPTの会話分岐機能をウェブで公開した。異なる方向性を探求しながら元の会話を維持できるようになり、より柔軟な対話体験を提供する。
機能の詳細:
- メッセージにカーソルを合わせて「More actions」→「Branch in new chat」を選択
- 新しいチャットとして指定したメッセージから会話を分岐
- 元の会話スレッドを維持しながら並行して複数の方向性を検討可能
- 全ログインユーザーがウェブで利用可能