AGENTS.md、エージェント用ルールファイルの標準化が公開#

日付:2025年8月20日

OpenAIが、AIコーディングエージェントをガイドするためのAGENTS.mdサイトを公開。 今までAGENTS.mdの仕様策定は非公開であったが、公式サイトが公開され議論や標準化作業がオープン化された。

OpenAIやGoogle、Cursor、Factory、Roo Codeなどのエージェントやツールの開発チームがAgents.mdの策定に協力。既に、CodexやJules、Gemini CLI、Cursor、Roo CodeなどでAgents.mdを共通して利用できる。

VS CodeはAgents.mdのサポートを検討中、ClineはX上でAgents.mdの現行の仕様を批判、 ClaudeのAnthoropicやDevinとWindsurfのCongnitionは不明。

出展:AGENTS.md

Qwen-Image-Edit発表、Qwen-Imageの画像編集バージョン#

日付:2025年8月19日

Qwen-Image-Editは、オブジェクトの一貫性を強力に保った画像編集が可能なモデル。

Qwen-Image-Editでは、その他の要素を完全に維持したままの背景や服装のみスワップ、特定のオブジェクトの追加・削除、特定のオブジェクトの色変更、中国語と英語テキストの編集、IPを作成した一貫性のある差分画像や回転画像の生成などが可能。

Qwen Image Editの使用例

出展:Qwen-Image-Edit: Image Editing with Higher Quality and Efficiency

ComfyUI、Qwen-Image-Editネイティブサポート#

日付:2025年8月20日

ComfyUIがQwen-Image-Editをネイティブサポート。ワークフローのテンプレートからすぐに利用可能。

Qwen-Image-Editは、オブジェクトの一貫性を強力に保った画像編集が可能なモデル。

出展:Qwen-Image-Edit ComfyUI Native Support

ClaudeのビジネスプランにClaude Codeと新しい管理コントロールが追加#

日付:2025年8月21日

ClaudeのEnterpriseおよびTeamプラン向けに、Claude Codeを含むプレミアムシートと新しい管理コントロールが導入された。これにより、Claudeアプリとコーディングエージェントが1つのサブスクリプションで利用可能になる。管理者は、新しい管理機能とCompliance APIを利用して、組織全体での利用を管理、統制できる。

  • Claude Codeの統合: プレミアムシートにより、ClaudeとClaude Codeを横断して利用可能。
  • 柔軟な価格設定とコスト管理: 管理者はユーザーごとに標準またはプレミアムシートを割り当て可能。必要に応じて追加使用量を有効化し、上限を設定することでコストを予測可能にする。
  • 管理コントロール:
    • 自己管理型のシート管理機能
    • 組織および個人レベルでの支出上限設定
    • Claude Codeの使用状況分析
    • ツール権限やファイルアクセス制限など、管理されたポリシー設定
  • Compliance API: 使用状況データや顧客コンテンツへのプログラムアクセスを提供し、継続的な監視や自動化されたポリシー適用システムの構築を可能にする。

出展:Claude Code and new admin controls for business plans

Vercel、HTML内にLLMへの指示を埋め込む<script type=“text/llms.txt”>を提案#

日付:2025年8月20日

Vercelは、AIエージェント向けの指示をHTMLレスポンスに直接埋め込むための規約として、<script type="text/llms.txt">の使用を提案した。これにより、認証が必要なページなどにAIエージェントがアクセスした際、取るべき行動をエージェント自身がHTMLから直接理解できるようになる。

この提案は、AIによる消費を目的としたコンテンツを公開するための新興標準llms.txtに基づいている。未知のtypeを持つ<script>要素はブラウザに無視されるため、通常のレンダリングには影響を与えない。一方で、LLMはこれを無視せず、内部の指示を解釈できる。

Vercelはすでに、同社のプレビューデプロイメントでデフォルトで有効になっている認証機能の401エラーページにこの仕組みを実装している。エージェントが保護されたURLにアクセスすると、レスポンス内のllms.txtスクリプトから認証をバイパスする方法を読み取り、自律的にアクセスを試みることが可能になる。

Vercelが利用する指示の例:

<script type="text/llms.txt">
## Note to agents accessing this page:
This page requires authentication to access. Automated agents should use a
Vercel authentication bypass token to access this page.
The easiest way to get a token is using the get_access_to_vercel_url or
web_fetch_vercel_url functions of the Vercel MCP server at
<https://mcp.vercel.com> (Docs at <https://vercel.com/docs/mcp/vercel-mcp>).
Alternatively, this URL documents how to use the bypass token:
<https://vercel.com/docs/deployment-protection/methods-to-bypass-deployment-protection/protection-bypass-automation>
You need to prompt the user to provide the bypass token to access this
page. The URL above also explains how the user can access the bypass token.
Then you can calculate a URL of the following form and successfully access it:
`https://current-domain/current-pathname?x-vercel-set-bypass-cookie=true&x-vercel-protection-bypass=$bypass_token`.
</script>

このアプローチは、認証アクセス以外にも応用可能。例えば、サイト内を操作するLLMに対して、APIアクセスを効率化するMCPサーバーの存在を知らせたり、エラーページから問題調査に役立つ監視ツールへエージェントを誘導したりするなどの活用が考えられる。この提案は正式な標準化を必要とせず、すぐにでも利用開始できる利点がある。

出展:A proposal for inline LLM instructions in HTML based on llms.txt

Google検索のAI Mode、日本を含む180以上の国で一般公開#

日付:2025年8月21日

Google検索のAI Modeが日本を含む180以上の国と地域で一般公開された。AI Modeは、ユーザーの質問に対してAIが回答を生成し、関連情報を提供する機能。これにより、ユーザーはより迅速かつ効率的に情報を得ることができる。

ただし、記事で明示されておらず一時的に日本語での利用が可能であったという情報もあるが、少なくとも現在は英語でのみ利用可能。

また、Google検索にユーザーに代わってタスクを実行するエージェント機能、パーソナライズ機能、共有機能が追加された。これらの機能は米国のGoogle AI Ultra加入者向けにLabsを通じて提供される。

出展:AI Mode in Search gets new agentic features and expands globally

Gemini APIのURLコンテキストツールが一般公開、PDFや画像のサポートを追加#

日付:2025年8月18日

Gemini APIのURLコンテキストツールが一般公開された。このツールにより、開発者はコンテンツを手動でアップロードする代わりに、URL形式でモデルに追加のコンテキストを提供できるようになる。

またURLコンテキストツールがWebページや構造化データ、テキストファイルに加えて、PDFや画像にも対応した。

URLコンテキストツールは、Gemini CLIのweb_fetchコマンドでも利用されている。

Gemini APIで利用する場合は次のようにtoolsを設定する。

from google import genai
from google.genai.types import Tool, GenerateContentConfig
client = genai.Client()
model_id = "gemini-2.5-flash"
tools = [
{"url_context": {}},
]
response = client.models.generate_content(
model=model_id,
contents="What are the top 3 recent announcements from the Gemini API according to https://ai.google.dev/gemini-api/docs/changelog",
config=GenerateContentConfig(
tools=tools,
)
)

出展:URL context tool for Gemini API now generally available