AI Weekly 2025-06-05
Cursor 1.0 リリース
日付:2025 年 6 月 4 日
Cursor が 1.0 をリリース。主な新機能として、コードレビューを自動化する BugBot、全ユーザー向けの Background Agent、ワンクリックでの MCP サーバー設定、Jupyter Notebook 対応、Memories 機能のベータ版を追加。
BugBot は PR を自動レビューし、潜在的なバグや問題を検出。GitHub の PR にコメントを残し、「Fix in Cursor」をクリックすることで、問題修正用のプロンプトが自動入力された状態でエディタに戻れる。
Background Agent は全ユーザーが利用可能になり、チャットのクラウドアイコンをクリックするか、Cmd/Ctrl+E
で起動可能。Jupyter Notebook 対応により、データサイエンスタスクの効率が向上。Memories 機能では、会話の内容を記憶し、後で参照できるようになった。
その他、Mermaid ダイアグラムや Markdown テーブルの表示、新しい設定画面とダッシュボード、Gemini 2.5 Flash の Max mode 対応など、多数の改善が実施された。
Vercel の生成 AI 検索最適化
日付:2025 年 6 月 5 日
Vercel が生成 AI 検索の最適化戦略を公開。月間 47 万 3300 人の訪問ユーザー、8930 万件のバックリンク、30 万 7600 件の参照ドメインを獲得する成功を達成。
主な施策:
- コンテンツの鮮度:ページの 85%以上を 90 日以内に更新、GPT が引用するページの 95%が 10 か月以内の更新
- コンテンツ構造:75%の記事で単一の
<h1>
と正しくネストされた見出しを採用、セクションアンカーを追加 - テクニカル教育エコシステム:17 章の Learn Next.js プラットフォーム、50 以上のクイックスタートテンプレート、Web Vitals Masterclass シリーズ(完了率 92%)
- 権威性の実践:2025 年だけで 47 の新しい AI 開発ガイドをリリース
- AI のインデックス最適化:サーバーサイドレンダリングを採用
これらの施策は生成 AI 検索だけでなく、従来の SEO にも効果があり、ユーザーの有用性を重視した改善となっている。
Figma の Dev Mode MCP Server ベータ版
日付:2025 年 6 月 4 日
Figma が「Dev Mode MCP Server」のベータ版をリリース。MCP(Model Context Protocol)に対応し、Figma のデザインコンテキストを LLM に提供するサーバー。VS Code with Copilot、Cursor、Windsurf、Claude Code などのエージェント型コーディングプラットフォームから利用可能。
主な機能:
- 選択したフレームからコードを生成:Figma のフレームを選択し、コードに変換して新しいフローを構築
- デザインコンテキストの抽出:変数、コンポーネント、レイアウトデータをコーディング環境に直接取り込み
Figma デスクトップアプリからのみ利用可能で、Professional、Organization、または Enterprise プランの Dev または Full シートのユーザーが対象。今後数ヶ月の間に、リモートサーバー機能やより深いコードベース統合などの機能が追加予定。
出展:Introducing our Dev Mode MCP server: Bringing Figma into your workflow
NotebookLM の共有機能強化
日付:2025 年 6 月 3 日
NotebookLM が「公開ノートブック」機能を追加。ユーザーが作成したノートブックを NotebookLM ユーザー一般と共有可能に。ノートブックの右上にある「共有」ボタンから「リンクを知っている全員」に設定することで公開可能。
閲覧者は元のノートブックのコンテンツやソースを編集できないが、ソースの確認やチャットを通した質問が可能。また、音声概要や FAQ、要約を事前に作成して閲覧者に提供することもできる。
活用例として、非営利団体のプロジェクト概要、製品マニュアル、授業の学習ガイドなどが挙げられている。
出展:NotebookLM is adding a new way to share your own notebooks publicly
Gemini 2.5 の多言語音声生成
日付:2025 年 6 月 3 日
Google が Gemini 2.5 の新機能として音声ダイアログと生成機能を発表。24 以上の言語で自然な音声を生成可能に。音声の品質と自然さを向上させるため、感情表現や話者の個性を考慮した生成が可能。
Gemini 2.5 Pro のアップグレード
日付:2025 年 6 月 3 日
Gemini 2.5 Pro がアップグレードされ、より高度な機能を提供。LMArena で 24 ポイント、WebDevArena で 35 ポイントの Elo スコア向上を達成。LMArena では 1470 ポイントでリーダーボードを維持し、WebDevArena では 1443 ポイントで首位を獲得。また Google AI Studio と Vertex AI で思考予算(thinking budgets)を追加し、コストとレイテンシーの制御が可能に。
出展:Try the latest Gemini 2.5 Pro before general availability