SquarespaceからCloudflareにドメイン移管する
Squarespaceで契約していたドメインをCloudflareに移管する作業を行った。ウェブサイトビルダーとしての機能に特化したSquarespaceから、Cloudflareに移管することでパフォーマンスやセキュリティを重視したサポートが受けられる。また今回のケースでは、ドメインの年間更新費用を約2200円から約1400円に削減できた。移管手数料は実質無料で行える。
なぜSquarespaceから移管するのか
顧客が以前Google Domainで契約していたドメインが、2023年6月のGoogle DomainのSquarespaceへの売却により、Squarespaceに引き継がれていた。
年間更新費用自体は、売却された2023年から少なくとも12ヶ月はGoogle Domainの価格が維持されると明記されていた。
Squarespace will honor all existing Google Domains customers’ renewal prices for at least 12 months following the closing of the transaction
出展: Squarespace Enters Definitive Agreement to Acquire Google Domains Assets
しかし、既に2年以上が経っており、顧客にメールを確認してもらうと2025年5月に次々回の更新から約1400円から約2200円に値上げするという連絡が来ていた。
この金額はSquarespaceのウェブサイトビルダーとしての機能を利用していない場合、明らかに割高である。現時点で移行しておくことで、微々たるものだがコストを削減できる。
なぜCloudflareに移管するのか
Cloudflare Registrarではドメイン登録機関(レジストリ)からの卸売価格に利益を上乗せしておらず原価で提供される。
また、このレジストラサービスはCloudflareの強力なDNS、CDN、セキュリティサービスといったコア機能とユーザーを深く結びつけるための補助的な製品と位置づけられているため、ドメインの移管によりセキュリティやパフォーマンスなどの向上が期待できる。
大まかな移管手順
まず、詳細な移行手順は変わっていく可能性が高いため、都度公式のドキュメントの参照を推奨する。実際、以前SquarespaceからCloudflareに移管した際と細部は異なっていた。
参考:
大まかな手順:
- Squarespaceのドメイン管理画面からドメインを選択し、“概要”ページの下の方に小さく書かれている”移管コードをリクエストする”を押して、移管コードをリクエストしておく。
- 今回のケースでは、約2時間程度で移管コードが発行された。
- Cloudflareに移管するドメインを追加。
- “ドメイン登録”→“ドメインの移管”からドメインを選択し、指示に従い処理を進める。
- 認証コードの入力。
- Squarespaceで設定されているDNSレコードが自動反映される。
- 連絡先と支払い情報の入力。
- SquarespaceでDNSSECをオフにする。
- Squarespaceのネームサーバーを指定されたCloudflareのネームサーバーに変更する。
- ここでドメインを利用しているサービスでダウンタイムが発生する可能性があるので注意。
- 認証コードの入力。
- 決済を行う。
- 年間更新費用と同額を支払うことになるが同時にドメインの有効期限が1年延長されるため、実質的な移管費用は無料。
- 移管の承認を待つ。
- Cloudflareでは最大5日かかると記載されているが、Squarespaceでは最大15日かかると記載されている。どちらが正しいのかは謎。