Claude for Excel・PowerPoint、複数オープンファイル横断の会話コンテキストとアドイン向け Skills
複数のワークブックとプレゼンテーションを行き来する分析や資料作成では、タブ切り替えのたびに前提やデータセットを説明し直すコストが残りやすい。Anthropic は Claude for Excel と Claude for PowerPoint について、開いているファイルすべてのコンテキストを 1 つの会話で共有する更新と、両アドインでの Skills 利用、Amazon Bedrock・Google Cloud の Vertex AI・Microsoft Foundry 経由での提供を発表。クラウド上のコンプライアンス要件に合わせてルーティングできる点も併記。
Claude は複数の Excel・PowerPoint ファイルをまたいだ連続会話で、セル値の参照、数式の記述、データセットのマージ、スライド編集、ユーザーとの対話内容を引き継ぎ可能。公式の例示では、開いたブックや他ソースから比較対象の財務を取り込み、Excel で取引コンプ表を組み立て、要約をピッチデッキへ落とし、メール草案までを同じ文脈で進める想定。ツール間の往復を減らすことが、納品物までの時間短縮の焦点。
主要な変更点
- 複数の Excel・PowerPoint をまたいだ 1 会話で、開いているファイル全体のコンテキストを共有。一方のアプリでの操作が、他方の開いているファイルの状態も踏まえた形で行える。
- Skills を両アドインで利用可能。デスクトップまたは Web の Claude に登録済みのスキル(個人または組織)がそのまま使え、MCP コネクタと同様の扱い。Excel・PowerPoint 向けのプリロード済みスターターに加え、Financial Analysis プラグイン経由のスキルが両アドインへ自動インストール。プラグイン側に追加されたスキルも追加設定なしで利用可能。
- スターターで想定される用途の例: Excel ではモデルの数式監査や貸借対照の整合、LBO・DCF・三表テンプレの構築と入力、コンプ分析、表・シート・ファイル単位のデータ整形。PowerPoint では競合環境デッキ、既存デッキの情報更新、投資銀行向けデッキの数値・ナラティブ・表現のレビュー。
- instructions により、数値フォーマットや箇条書きの行長、ハードコード前提セルのフラグ付けなど、アプリ単位で継続して効かせたい好みを保持可能。Claude による instructions の作成・編集支援も可能。
- 組織は Claude アカウントに加え、既存の LLM gateway から Amazon Bedrock、Google Cloud の Vertex AI、Microsoft Foundry 上の Claude モデルへルーティング可能。詳細は LLM gateway 利用ガイド。
- Microsoft 365 Copilot 利用者向けに、Excel 内の Agent Mode で Claude をネイティブ利用する案内への言及。
留意事項
Mac・Windows の有料プラン利用者向けに、Claude for Excel と Claude for PowerPoint が、開いているファイル全体のコンテキストを 1 会話で共有する機能はベータ。Skills は有料プラン全般で利用可能。活用例のウェビナーは Anthropic の登録ページへ誘導。導入手順は Excel 向けガイドと PowerPoint 向けガイドを参照。