Vercel Agent Stack、本番向けエージェント構築の統合基盤
Vercel は、本番向けエージェントに必要なモデル接続・多段ワークフロー実行・データとツールへの接続を、単一プロバイダーへのロックインや自前の抽象化なしに揃える Agent Stack を提示した。既存の AI SDK と AI Gateway、Workflow SDK と Vercel Sandbox、Chat SDK に加え、タスク単位の短命トークンで外部サービスへ接続する Vercel Connect が新たな構成要素として公開ベータに入った。ディレクトリ構成でエージェントを定義するオープンソースフレームワーク eve も同日に公開ベータとなった。
モデル接続
- AI SDK は、テキスト・画像・音声・動画生成などを、プラットフォーム・フレームワーク・モデル非依存の単一インターフェースで呼び出す。
- AI Gateway は数百モデルを単一エンドポイントからルーティングし、プロバイダー障害時のフェイルオーバーとコスト・利用量の横断追跡を担う。プロバイダー価格にマークアップはなく、自前キーも利用できる。
耐久実行とサンドボックス
- Workflow SDK は各ステップをチェックポイントし、失敗時の再試行や人・API・Webhook 待ちの一時停止後、最後の正常ステップから再開する。
- Vercel Sandbox はエージェントごとに独立した microVM(ファイルシステム、Docker、専用カーネル)を提供し、資格情報はコードがサービスを呼ぶ瞬間に注入される。
データ・ツール・配信
- Vercel Connect は各システムを一度統合すれば、タスクごとに権限を絞った短命トークンを発行する。ユーザーからエージェント、サービスまでの監査ログで各操作を追跡できる。Slack、GitHub、Snowflake、Salesforce、Notion、Linear と OAuth または API 経由の任意サービスに対応する公開ベータである。
- Chat SDK は Slack、GitHub、Linear、WhatsApp、Discord など複数チャネルへ、プラットフォーム別アダプタと認証・メッセージ形式の差分を吸収して同一エージェントを配信する。
eve フレームワーク
eve は Agent Stack 上の方針を固定したオープンソース実装で、agent/ 配下に instructions(Markdown)、tools(TypeScript)、skills、subagents、channels、schedules を置くディレクトリ構成がエージェントの契約になる。耐久実行、サンドボックス、承認、配信はフレームワーク側に組み込まれ、npx eve@latest init で雛形を生成できる。公開ベータであり、API は変更されうる。